1日遅れで退院

昨日、1日遅れで台風の中、退院してきました。

血腫として出たのは390ccの血の塊だったけど、トータルすると1238ccだかの血が出てたらしく、1200ccの輸血だったようです。
そりゃ分娩台から起き上がらせてもらえないわ。（痛くて動けもし無かったけど）


私は、お産自体は、痛いのは痛いけども、陣痛の間も、いよいよいきんでる時も「意外とこんなもんか」という痛さで、
もうどうにもならないーー！！！鼻からスイカだーーー！！！！ってほど痛いわけじゃないというか、
陣痛もそうだけど、身体を無意識にでもひねっちゃう痛みはくるんだけど、それって一瞬というか、数秒でおさまる痛みなんで、
陣痛と陣痛の間には、一瞬「無」な、何も痛みも無い時間もあったりするし、
陣痛間隔が短くなっていくのも思ってたより早かったので、「なぁんだ」って印象でした。
病院に行ってから5時間半で産んでるし。
子宮口が全開になってから、いきんだのは3回程で産まれたし。


でもそのあとは酷かったんですけどね。（それは1コ前の記事の通りです。


子宮口がいよいよ開いて、それまでの陣痛は「お腹が痛い」だったんだけど、
赤ちゃんがもう出るよ！って合図なのか、次の陣痛でいきんで！ってレベルになったら、陣痛のかんじが変わりました。
直前に先生から「肛門を気張りたくなったら　こういういきみかたをして！」って指示があって、
（え？肛門？？　産まれてくる場所は肛門じゃないのに？？　分かりやすいようにそう言ってるのか？？？）
と思ったのですが、なるほどスゴイ。
もう赤ちゃんが下りてきてる、出る！いきんで！！って時には、肛門がつきだしてくるんですね。実際につきだしてきたのか、そういうイメージなだけなのかはわかりませんが、
実際に出てくる所、じゃなくて、肛門　なんですね。不思議。
だからうんちするみたいに肛門に力を入れる（力は腹に入れるんだけど、出口としては産まれる穴じゃなくて肛門に力が入る。）んですね。

足を踏ん張って、腰のところにあるレバーを手前に引くようにして、
アゴを引いて、目はしっかり開いて自分のヘソを見て、
声を出すと力が逃げるので、食いしばって声は出さない！
1、深く息を吸って止める、　2、深く吸って止める、　3、深く吸って長く止めていきむ！！！

これを1セットとして、私は3回で産めました。

いきんでる時はお腹の形がすごく変わりました。




私みたいに血腫が出来て、縫いなおして〜だのする事案ってのは、少ないパターンではあるみたいで、
貧血の人がなりやすいらしいのですが（私はずっと貧血の気があります。）
ここの流行ってる病院でも、年に何件かあるか　くらいらしいです。

産道を出てくる時に、赤ちゃんの頭とかでお母さんを傷つけちゃったんじゃないか、と先生は言っていましたが、私には別の憶測が……

後産って言って、赤ちゃんが出てきて終わりじゃなくって、赤ちゃんが出たあとに、お腹に残ってる胎盤も出さなきゃいけない。
でもそれが、私は人より頑丈に腹にひっついてて、先生が引っぱってもなかなか剥がれてこなかった。
時間かかりながら一生懸命引っぱったり掻きだしたりしてたから、その時に傷ついたんじゃないの？？！と疑っています。素人だから分からないけれどさ。


で、掻きだして普通の患者さん同様に縫ったんだけど、（1回目）

それも私は勘違いしてたんだよね。

産まれる直前に会陰切開をするんだけど、それってスパッと切れるメスでシュッと切るイメージだったけど、実はハサミでざくざくっと切る。うぐぅ。
でもこれは直前にネットで読んだので知っていた。
その時、局部麻酔も打つんだけど、それの痛みはあまり気にする程ではない。（つーか、この入院で何度も腕や肩や尻に注射打たれたけど、もう注射の針の痛さくらいならどうでもいいし）

切開する時なんて陣痛のピーク頃なんだから、そっちの痛みで多少の痛みはわからんくなっているので、あまり怯える必要は無いと思う。


産んでから胎盤出してからの縫合の方が痛い。切開より。
出産直後で、ほは〜〜〜〜っと身体は疲れきってるし、直前の大きな「産みの痛み」の直後ってので多少は感覚的に麻痺してたかもしれないが、それでも私は出産より縫合の方が痛かった。1回目でも。

ここでもう1つ私は勘違いしてた部分なのだが、
私は、ピーッと1本なり切開して切れた線をピッピッピと縫ったら終わりかと思っていた。

全然違う。
（あんころモチはこれまで手術とかしたことない）

縫うのって、中と、外とあった。
内臓側というの？
産まれてくる時に中側の膜だかも裂けて出てきてるみたいで、そこをまず縫い、終わったら表面の皮膚を縫う。
痛い。
ピーッと糸を引っぱる。痛い。
傷口に触る。痛い。
血を拭う。痛い。
糸を結ぶ。痛い。
縫うのも、切開してたからってそれとは別方向にも裂けてたりしたらそっちも縫うんだから痛い。（あんまりいきまずに出てきたから、もしかしたら四方八方に裂けてたのかも？？）

とにかく、思ってたよりも縫合に時間がかかった。

でも涙が出る程ではないの。（私はね。）
「痛い痛い痛いー！！！」とは言うけど、叫んでもないの。

「これって抜糸あるんですか？」とか終わってから聞いてたし。
（溶ける糸で縫ってるけど、退院前日に内診と抜糸はありました。残ってる糸の飛び出してる所とかをとるって言ったかな。）

もうこの普通にみんながやる1回目の時点で、これ以上傷口に触ってほしくないと思った。


が、これがまさかこのあと6時間後にやり直されるとはね………マジ泣きマジ叫びしたよ。


古い病院だけど、始まって以来の絶叫じゃね？と思って恐る恐る後々聞いてみたけど、他にも泣き叫ぶ人はいるらしくて、
しかもどの看護士さんに聞いても「あなたは人より痛かったと思うわ」って可哀想がられて、

あぁホントに酷かったんだな……って思いました。大げさにし過ぎてるのか？？とも思ったけどそうじゃなかった。



産んだ日を含めて、初産婦なら5日入院な病院なんですが、私の場合全てが1日遅れとなりました。
初乳は大事ですが、普通の場合でも産んですぐその日とか翌日から出るわけでもないし、2〜3日くらい飲めなくても大丈夫なように蓄えて産まれてくるので、赤ちゃんは大丈夫です。（だから体重も少し減るのが普通）

昴は普通に健康体で産まれてるので、すぐに新生児室に並んだのですが、私は出産後も14時間は分娩台から移動出来なかったし、
分娩台から下りたのも、下りたっていうか、移動式のベッドに移されて部屋に連れて行かれて寝かされただけなので、結局置き上げれはしないまま、翌日急遽愛知からかけつけてくれた母をむかえた（午後）のも、個室のベッドの上に寝かされたまま動けずに、点滴、おしっこの管、輸血に繋がれたまま、着衣は上にパジャマなだけで下は紙オムツのみで死にかけの顔の私でした。


出産翌日（母が来た日）はもう朝には会社に行ったけど、当日〜翌日の朝までは旦那が付き添ってくれたので、食事を口まで運んでもらったり、リアル介護でした。（それはそれでなんか泣けた。すごく情け無い者になったかんじで。）
旦那は産む時も2回目の縫合で泣き叫んでる時も、扉1枚越しに全部聞いてたので、でも聞こえるだけでどういう状況（命にかかわるような絶望的な状況なのか、ただ痛いだけなのか）分からないし、けどめっちゃ泣き叫んでて痛そうで、gkbrしながら血腫のことを検索してたらしい。



私は3日目から全ての日程が1日遅れでスタートし、ここの産院は母子別室なので、時間になったら授乳室まで行って授乳しなくちゃいけない。（OKが出たら、授乳と授乳の間の時間で部屋に連れ帰ることは出来るが、乳を欲しがっても授乳は授乳室で決まった時間にしかやっちゃダメ。体重測ったりどれだけ飲んでるかデータとってるから）

授乳は日に7回。
だから3時間か4時間おき。あっという間だ。（1回に1時間くらいかかるし）


母乳はよく出た。（1回、出過ぎてて不要な分　捨てられたし！）
最初から出たわけじゃないが、何度もやってるうちにドンドン出るようになったし、昴もドンドン上手に吸うようになった。

授乳室に行き、手を洗い、おっぱいをマッサージし
自分の子を体重を測ってから貰い受ける。
清浄綿で乳首と赤ちゃんの口を拭いて
初めのうちは左右5分ずつとかで、出なくても吸わせる（何度もやってるうちに出るようになるから）
ゲップをさせる
看護士に渡して体重を測ってもらい、どれだけ母乳を飲んだか記録
＆足りない分をミルクか、前回搾乳した分で作ってくれるので、それを哺乳瓶で飲ませる。
ゲップさせる
オムツをチェックして汚れてたら取り替えて、新生児室に返す。
搾乳機でおっぱいに残った母乳を搾り取って看護士にあずける（次回の母乳後にくれる）


深夜の12時と3時の授乳はやってくれるので部屋で寝てられるけど、乳が張るなら12時のは搾乳だけでも来るように言われる。
朝は6時半から授乳だぜ！

そりゃ退院したら当たり前に夜中でも起こされるわけだけど、それにしてもやっぱり急激に忙しくなるね。

それに産後を身体を癒して安静に、なんてやってる暇は無く、授乳の他にも検温やら検診やら栄養指導、沐浴指導、退院後の話、内診と抜糸、しっかりガッツリ朝昼晩の食事とおやつ、
翌日からでもさっさか歩ける人もいたけど、私は退院した今でも縫合したところが痛むの、ペンギンのように右に左に身体を揺らしながらえっちらおっちらとしか歩けないし、円座が無いと座れないし、ベッドに横になったり身体の向きを変えるにも痛むから遅いので、なおさら時間が足りなかった。
人より注射しに来られたし、薬も貧血のを出されたり、子宮収縮材と抗生物質を倍の日数分出された。

途中で1度、昴に黄疸が出て保育器で紫外線療法が施され24時間会えなかったが、一応数値も下がったので退院できた。（黄疸は昴の前後でも出てる子がいたので、珍しい事では無さそう）


3日目くらいから、シャワーは自分がふらついて倒れたりとかしなさそうなら入ってもいいよ　とは言われたが、ものすごく不安だったので、結局入院中に風呂には行かなかった。
そのかわり母に身体を拭ってもらったり、散髪屋みたいな洗髪台があったので1回だけそこで洗ってもらった。（縫合痕が痛かったし毎日は私が無理だった）


退院して1日経つが、本当にお産は大変だ。
とても１人じゃどうにも出来ないわ。
私だって、自分がこんな目にあうなんて思ってなかったけど、なっちゃったし、
輸血してるってのは危ないことらしくて、何度も色々な看護士に「輸血してるから誰かに手伝ってもらったほうがいいよ」とか「輸血はこわいからね」とか言われまくった。
他人の血が入るので、人によっては変になる人もいるらしい。もう献血も出来ないし。（貧血だから元々やらないけど）
コエーよ輸血！！



ということで、長くなりましたがここまでのまとめです。

入院してる間に、携帯からブログ更新するのもできなくなっちゃったし（何故！？）
写真も上げれず残念ですが。


赤ちゃん、可愛いけれど、
思ってたより親ばかな可愛い可愛い〜！！ってテンションにはなってないです。笑
なんだか冷静に「手間のかかる野郎だぜ」って思ってます。（いいのか？

でも日に日に、ちょっと笑ったような顔をするようになってきてるので、それは可愛いですよ。出来る事が増えてくのは可愛いよ。

まだまだ新生児だから、よく見かけるような、ぷっくりぷにぷにの太っちょちゃんじゃない（みんなそう）ので、丸々ぷくぷくしてきたらまた可愛いんだろうなぁ。